2009.03.12

夜を越えて

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言葉がうまく紡げない

入り乱れた糸の中から、
一筋ずつ言葉を引き出して縒り上げてゆく

彷徨うわたしを夜が見てる

わたしが触れているのは
触れようとしていたものは
自分自身かもしれない

寂しさと虚しさを混ぜ合わせた部屋で
繰り返しすり切れるまで受け入れ
朽ち果てた夜の終わり

涙すらこぼれなくなって
まるで太陽を忘れてしまったような
深夜の空を窓越しに眺めて

月の光に照らされた自分をみる

しばらくそうしていたら
遠くで自分が「わたしは此処にいる」と
囁いたのが聞こえた 気がした

何かを否定したいのは、管理したいのは、
思い通りにしたいのは、

そんな闇夜を彷徨う自分自身に対しての
不安の反映だったのかもしれない

唄を歌うのも
行き先の路を選ぶのも 自分だ


孤独は何かで拭えない
寂しさは見ないふりをして打ち消すことはできない

何回誰かと甘い言葉を美化して舐めて
何回誰かの吐息を数えて追いかけても
余計に虚しくなり、それはまた虚しさを呼び集める

繰り返せば、愛を自分の深海の奥底に押し込めて
工場排水で青緑になった東京湾に彷徨う魚みたいになって

ここはどこなのか、自分が何なのか分からなくなる

魂や心は
そんなことを求めているのではない筈だ




宙に浮いた心を取り戻した朝、
わたしは自分への帰り支度を始めた





***
今日は満月
深い何か始まりを含んだ光の中、
どんな日々を過ごしていますか

実は最近、芝居を始めてみようと思っています
「演じる」ことでの自己表現の根元を見てみたいという
そんな気持ちが始まりです

昨日台本を読み上げていたら、
すこし不思議な気持ちになりました

そこにいるのは台本の中の主人公と
わたし自身でした

息づかいが聞こえてくるような
そんな台本にそのわたし自身が薄くなっていく瞬間

なんともいえない時間でした



ここでの生活もあとわずか
今月は忙しい月になりそうです

















 
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