2007.04.04

メメントモリと雨

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雨は満月の鋭い光を静め、天と地を結ぶ
こんな日の雨はどこまでも落ち着く
前へ進もうとする燃えた欲望を溶かすから

メメント・モリ
真言のようなこの言葉が雨音とともにふとよぎった

藤原新也の著書「メメント・モリ」を読み返す

何回呼んでも心が呼吸を速くする一節がある

「自然を真似た女は畏い、そしてやさしい
 自然を真似なくなった女は、狂う」

自然を真似る、とは社会の正しいとされる美のモデルを目指す事でも
飾りと培った理性で自らの意志を隠す事でもない

太陽を仰ぎ雨に浄化され、野放しとなった自然の姿は
物質主義の蛍光灯に照らされながら作られた大量の無心のモノとは
比べられないほど美しい

わがままと、我が道を信じることは違う
理性を無視することと、心の自由は違う
狂うことと、自然に生きることは違う

人は時に「狂う」ことを反対にとらえている
狂っているのは、メディアのスクリーンに映し出される
つくられた世界の方かもしれないのに

自分の中の自然に在る心は、美しい
それがたとえ社会にとって雑草にすぎなくても。

自然を真似るとは大地の呼吸に耳を澄ませること
時間に振り分けられた心をリセットできる意識をもつこと

どんな人にだってそれができる

私たちは自然という母の中から産まれた胎児であって
原点は自然であるから

自然を真似できる女でありたいと
満月の雨に想う















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